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京都大学医学部附属病院 消化管外科 
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食道アカラシア

食道アカラシアとは

食道は、口と胃をつなぐ消化管であり、その蠕動運動により口から摂取した食事や水分を胃に運搬しています。

腫瘍や炎症による狭窄などの病気が無いにもかかわらず、食事の運搬がうまく機能しなくなる病気を総称して食道機能障害といいますが、その一つが食道アカラシアです。

食道と胃のつなぎ目付近に、胃に入った食物が食道に逆流しないようにする機構があり、下部食道括約筋と呼ばれています。

口から食べた食物は、順次、食道の蠕動運動で胃へと運ばれていきますが、タイミングよく下部食道括約筋がゆるむことで、食物は胃へと流れ込みます。

食道アカラシアの患者さんにおいては、その括約筋の弛緩(ゆるむこと)が生じないために、うまく食物が胃に入らず、食道内に停滞してしまいます。

また、食道アカラシアでは、食道の蠕動運動の低下も認められます。
発症年齢は30歳代から50歳代が多いとされていますが、10歳代で発症することがあります。頻度は10万人あたりに1人とされています。

食道アカラシア の詳しい情報