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京都大学医学部附属病院 消化管外科 
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食道アカラシアの外科治療

外科的治療方法

食道の低下した機能を完全に回復させる治療は、現在まで開発されていません。
患者さんの全身状態や食道の状態を総合的に判断して治療法を選択します。

内科的な治療としては、薬物療法や風船による拡張術がありますが、最も確実性の高い治療法は手術です。
手術は、下部食道括筋を切開することで、食物が無理なく胃の中に流れ込むようにします。
以前は、上腹部を切開した開腹手術を行っていましたが、最近は、腹腔鏡手術の導入により、大きな傷をつけることなく手術することが可能となりました。

ただし、食道の蛇行が強いと、食道を切除しなければならないこともあります。
食道アカラシアをはじめとする、食道機能障害は経過の長い疾患であり、食道の状態によって治療法が異なりますので、早めに専門医とご相談することをお薦めします。