すべては患者さんの笑顔のために ~京都大学消化管外科~
京都大学医学部附属病院 消化管外科 
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サルベージ手術について

サルベージ手術とは

初回治療の際に手術ではなく根治的放射線化学療法を受けられる患者さんの約半数の方で、がんが完全に消えなかったり、一旦がんが消えた後に再発したりする場合があります。

そのような方も、癌の遺残や再発が食道付近のみに限られている場合には、食道を切除することで、根治を目指せることがあります。このような手術はサルベージ手術と呼ばれていますが、高線量による根治的放射線化学療法後は、照射部位に放射線の影響が強く残り、手術後の合併症の発生率が高く、リスクの高い手術であることが知られています。

そのため、サルベージ手術を希望される場合は、リスクが高いことを十分ご理解いただく必要があります。

当科では、通常の食道癌手術同様に、胸腔鏡を用いた手術を基本術式としておりますが、癌が取り切れないと考えられる場合や、患者さんの体力を考慮して危険すぎると考えられる場合には、手術をおすすめしないと判断することもあります。