かつて食道癌は治りにくい病気の代表のようなものでしたが、最近の医学の進歩により徐々に治る病気となってきています。
食道癌の診療では、治療前の診断をできるだけ正確に行い、その進行度にあわせた治療法を選択することが大切です。
腫瘍や炎症による狭窄などの病気が無いにもかかわらず、食事の運搬がうまく機能しなくなる病気を総称して食道機能障害といいますが、その一つが食道アカラシアです。
日本では胃がんの早期発見と治療法の開発に取り組んできた結果、現在では胃がんと診断された人の約6割が治癒するようになりました。
ヘルニアとは体の組織が本来あるべき位置から脱出した状態です。鼠径ヘルニアとは、お腹の中の脂肪や腸の一部が鼠経の腹壁が弱くなった部分から脱出する疾患です。
肥満とは脂肪組織が過剰に蓄積した状態を指します。日本ではbody mass index (*BMI)が25以上のかたを肥満、35以上のかたを高度肥満とよび、そのうち肥満が原因となる健康障害を有するかたを、それぞれ肥満症、高度肥満症と診断しています。
大腸は、盲腸から続いて上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と続き、直腸から肛門へと至る、全長約2mの臓器です。
5%前後の大腸がんは遺伝が原因でできるとされていますが、食生活の欧米化、特に動物性脂肪や蛋白質の摂りすぎなどの環境的な要因の影響がより大きいと考えられています。
直腸がんは、大腸の一部である直腸に発生した悪性腫瘍(しゅよう)をさしています。
潰瘍性大腸炎は、主として大腸の粘膜と粘膜下層におこる、原因不明の炎症性疾患です。長期間にわたり大腸全体に炎症を生じると、癌ができるリスクもあります。
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