京都大学消化管外科のホームページにお越しいただき、どうもありがとうございます。
「すべては患者さんの笑顔のために」
これは先代の坂井義治名誉教授の時代から、ホームページのトップに掲げられている言葉です。
私たちは、この言葉を常に念頭に置いて、日々診療にあたっています。
現代の外科治療は、外科医だけで完結するものではありません。京大病院の他の診療科や他職種、地域の病院・診療所と連携し、それぞれの強みを生かした「チーム医療」として進めていくものです。
京大病院では、治療チームを構成するすべての領域のクオリティが高く、「京大病院でないと治せない」患者さんを救うことが可能です。その中で、私たち京大病院の消化管外科医は、豊富な経験・知識と卓越した技術で患者さんの外科治療にあたります。
もちろん、知識や技術だけではありません。社会から信頼される高い倫理観を持ち、患者さんの想いや痛みに真摯に寄り添うことのできる人間性を備え、「消化管外科のプロフェッショナル」として病状や治療をわかりやすく説明する。
私たちがプロフェッショナリズムを全うするために常に努力しているのも、すべては患者さんの笑顔のためです。
患者さんとともに考え歩み、笑顔を喜ぶ、それは私たち外科医の原点でもあります。
このように患者さん第一をモットーとしている京都大学消化管外科では、食道がん・胃がん・大腸がん・GISTなどの腫瘍や、高度肥満症・食道胃逆流症・食道アカラシア・炎症性腸疾患などの疾患を対象として、外科手術を中心とした集学的治療を行っています。
当科では、早くから(2011年~)ロボット支援手術を導入しており、患者さんの身体に優しく、さらに精密で安全な手術が可能になっています。食道がん・胃がん・直腸がんに対するロボット支援手術を保険診療で受けることができます。
この3疾患それぞれに認定指導者を擁しており、国内有数の指導的施設として、ロボット支援手術を安心して受けていただける体制を取っています。
また、高度肥満症に対する減量手術である腹腔鏡下スリーブ状胃切除術など、良性疾患に対する腹腔鏡下手術にも積極的に取り組んでいます。
皆さんに最善の手術を受けたと感じていただけるように、私たちは「研精不倦」の精神で日々研鑽を積んでおります。患者さん、そして患者さんの大事なご家族やお仲間の笑顔のために、身体に優しく質の高い手術を提供できると確信しております。
京都大学 消化管外科 教授