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診療内容

切除不能胃がんの治療

病期IVで手術では取りきることのできない胃がんや、胃がんの再発に対する治療は抗がん剤(化学療法)が中心となります。以前は胃がんには化学療法は効かないといわれていましたが、化学療法の進歩により、現在では胃がんに有効性のある抗がん剤が複数あります。化学療法でがんを消滅させて治癒させることは困難ですが、化学療法によって、がんを小さくしたり、進行を遅らせたりする効果が得られ、より長く生きられることがわかっています。この場合の化学療法は定期的に継続して行うことが重要なので、日常生活を送りつつ通院しながら外来で化学療法を受けていただくことが目標になります。京大病院では、外来化学療法部や消化器内科に所属する腫瘍内科医(抗がん剤治療の専門医)が中心になって治療を担っています。
ただし、病期IVで手術によりがんを取りきれない場合でも、腫瘍からの出血が続き貧血が進行する場合や、がんにより胃の出口がふさがってしまい食事が取れない場合などは、全身状態も悪く、化学療法を受けることもできないことがあります。こうした場合、転移した部分には手をつけないで胃がんだけを切除したり、切除はしないで食事がたべられるようにバイパスを作ったり(胃空腸吻合術、バイパス手術)といった症状改善のための手術を行うことがあります。症状改善のための手術は緩和手術とよばれ、がんそのものを治す手術ではありませんが、緩和手術によって全身状態が改善すれば、その後に化学療法をうけていただくことが可能になります。
また、化学療法による治療中には、痛み、食欲不振、全身倦怠、嘔気など、様々な症状が出現してくることがあります。がんそのものに対する治療と同様に、緩和治療と呼ばれるこうした症状を改善するための治療も生活の質を保つために重要です。化学療法はがんに対する治療効果と同時に、副作用によりこうした症状を悪化させることもあるので、症状が強くて化学療法の効果が得られていない場合には、緩和治療を抗がん治療よりも優先する必要があります。京大病院には現在緩和治療のための病棟(緩和病棟:ホスピス)がありませんので、入院による緩和治療が望ましいと判断される場合には、緩和治療の可能な病院へ紹介させていただくことがあります。


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