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診療内容

胃がんの進行度と治療法

胃がんが胃壁のどのくらいの深さまで達しているのか(壁深達度)と転移の状況から、胃がんの進行度が決まります。進行度は、病期やステージなどと表現されることもあります。 胃がんの進行度は、日本胃癌学会の分類にしたがって、下図のように「IA, IB, IIA, IIB, IIIA, IIIB, IIIC, IV」の8段階に分類されます。胃がんの治療方法は、その進行度により異なります。また、治療をした場合の胃癌の治りやすさも進行度によって違ってきますので、十分な検査により進行度を把握することがとても重要です。

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胃がんの進行度別に京大病院における治療方針を表したものが下の図です。胃がんの治療法としては手術で切除することが最も治療効果の高い治療法とされていますので、ほとんどの場合に手術が治療の選択肢に入ってきます。転移のない早期がんは手術だけでほぼ治癒することがわかっています。早期がんのなかでも小さな粘膜癌の場合は、手術ではなく胃カメラによる内視鏡的粘膜切除でも治癒が期待できます。
一方、ある程度以上に大きくなった進行がんの場合は、たとえ手術できれいに取りきれた場合でも再発してくることがあります。IIA期以上の場合には、手術後に抗がん剤の治療を組み合わせることにより再発を減らして治療効果を高めることができることがわかっていおり、これを術後化学療法とよんでいます。ただし、手術の前からはっきりした転移がわかっているような場合など病期III期以上の場合には、術後化学療法では効果がやや不十分であることがわかっており、京大病院ではより治療効果を高める方法として手術の前に抗がん剤を投与する方法をおすすめしています(術前化学療法)。
肝臓や肺、腹膜などへの転移、胃から離れた個所のリンパ節転移などがあり、手術で全てを切除できない場合には抗がん剤(化学療法)が治療の中心になります。ただし、こうした場合でも、がんによる症状が強い場合には、症状をやわらげるためにがんの切除を行うことがあります(緩和手術)。その場合でも、状態がおちつけばその後に化学療法を行います。病状の安定のためには、化学療法を繰り返して継続することが重要で、外来通院しながら化学療法を続け、良好なQOLをできる限り長期間維持することを目指して治療に当たります。

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